鍼灸で使う鍼の太さ
鍼治療が恐いと思っていて、行くのを躊躇している人は「鍼は痛そうだな」 と考えている人が多いのではないでしょうか。
鍼治療を初めて受けられる患者さんにも「痛くありませんか?」と聞かれることが多いです。
結論から言うと.....。
鍼は痛くありません。
そこで今回は鍼治療で使う鍼の太さについて書いていきます。
・鍼灸の鍼と注射の針との違い
鍼は痛いんじゃないかと思っている人の90%は注射で使う針をイメージしているのではないでしょうか。予防接種とかでも注射は痛いですよね。できることならやりたくないと思うのはあたりまえです。
あのチクっとする、刺さる時の感じは嫌ですよね。
ですが、注射で使う針と鍼灸治療で使う鍼は太さが全然違います。
・注射で使う針
注射の針は「G(ゲージ)」という単位が使われています。
27G 0.4mm
26G 0.45mm
24G 0.55mm
23G 0.65mm
21G 0.8mm
18G 1.2mm
Gの値が大きいほど細く、小さいほど太くなります。
以下のように、用途によって使われる針が違います。
・皮内注射…26~27G
・皮下注射…24~27G
・筋肉注射…23~25G
・採血・静脈注射…21~23G
・輸血…18~20G
・鍼灸で使う鍼
鍼灸の鍼は「番」という単位です。
1番 0.16mm
2番 0.18mm
3番 0.20mm
4番 0.22mm
5番 0.24mm
1番より細い鍼、5番より太い鍼もあり、番号が1番変わるごとに0.2mmずつの違いがあります。
・まとめ
ほとんどの鍼灸師は1番から3番を使っていると思います。
最近、流行している顔に刺す美容鍼は1番より細い01番や02番といった、さらに細い鍼を使っています。
ちなみに、中国では0.46mmの鍼が一般的に使われています。
日本の鍼灸の鍼は注射の針に比べるとこんなに細いんです。
例えるなら、髪の毛と爪楊枝くらい違いがあります。
鍼治療が初めての患者さんに、いつ刺したのかわからなくて驚かれることも多くあります。
たまにチクっとする時もありますが、この痛みを出さずに治療するのも鍼灸師の技術の一つです。
どうですか?
少しは鍼灸なら対する不安はなくなりましたか?
あなたの不安が少しでもなくなれば嬉しいです。