鍼灸治療の鍼の種類
前回は鍼の太さについてクローズアップして書きました。
今回は鍼灸治療の鍼の種類について書いていきます。
・鍼の種類
「毫鍼」
現在、日本で行なわれている鍼灸治療で一番多く使われています。一般的に鍼というとこの毫鍼のことです。
「皮内鍼、円皮鍼」
短くて細い鍼を皮膚組織に刺入し、テープで固定しておき、持続的に刺激を加える方法です。
よく、置き鍼と呼ばれています。
この二つは混同されがちですが、刺入方法が異なります。
皮内鍼は鍼とテープが独立しており、鍼の柄をピンセットで持ち、皮膚を引っ張りながら水平方向に刺入します。
円皮鍼は鍼とテープがくっついていて画鋲のような形をしていて、皮膚に垂直に刺します。
円皮鍼の方が簡易的な為、多くの治療院で行なわれているように感じています。
「小児鍼」
0歳〜10歳の子供が対象で、夜泣きや夜尿症などの症状に対して行うことが多いです。他にも、気管支喘息、アトピー、下痢、便秘など幅広い症状に用いられています。
小児鍼は身体に鍼を刺すのではなく、皮膚を擦ったり、叩いたりして、優しい刺激を与えていきます。
小児鍼にはいちょう鍼(いちょう型のヘラのような鍼)、ローラー鍼(表面に突起がついた小さなローラー状の鍼)、鍉鍼 (鍼の先が丸くなっている棒状の鍼)などの種類があります。
鍼といっても色んな種類があり、用途によって使い分けられています。
治療院によって得意なやり方や症状があります。
気になる治療院のHPを見て、そこがどんな治療をしているか確認してみることをお勧めします。